STAY REPORT
今中隊員の南極滞在記
4.南極の大自然編
株式会社アイティー技研 代表取締役の今中です。
私は2004年11月~2005年3月の約4ヵ月間、第46次南極地域観測隊として
南極で微生物の探索業務を行いました。
その南極滞在記を4回に分けてご紹介いたします。
このページでは、南極滞在記その4「南極の大自然編」をお楽しみください。
空は青いですが紫外線が強く、草木が無いので岩は露出しています。 氷床は雪からできるので塩分はありません。
雪が降り積もり、年輪ができています。いつ崩れてくるかわからないので、この下は恐怖を感じました。
ここは湖のような場所です。遠くにある赤い点が人です。
ボートで乗り移ってみました。
植物がないから腐葉土がありません。だから岩石が露出しています。 噴火して固まった状態そのままです。地質学者さんにとっては嬉しいですね。
オーロラは結構出ます。まるでそよ風でゆらゆらと動く柔らかいカーテンのようで、とても感動的です。
宇宙線が強いと紅いオーロラになります。
普段はこんな道ばかり歩いていました。
だから、相当なエネルギーを使っていたのでしょう。
体はやせ細り、肋骨は洗濯板状態、筋肉も凹み、その姿はまさに骨皮筋右衛門!
毎日楽しく食べて飲んで寝ていたにもかかわらず。
ちなみに、シドニーに戻ったときは舗装された道が驚くほど楽に感じました。
もし2週間風呂に入れないとしたら、あなたは耐えられるでしょうか。
実は一旦探索に出ると、10日~2週間は風呂に入ることができません。
たまにしらせに帰って入るぐらいです。これだけ歩けばもちろん相応に汗をかきます。
ところが、驚くことに南極では風呂に入らなくても全く問題がありません。
むしろとっても爽やかです!汗もすぐに飛んでしまうし、ひげも剃る必要がないのです。
大きな大きな峡谷です。斜面の地層が全部出ています。
氷山は数十キロに及ぶものもあります。
氷山に青い縞模様が見えます。
帰国前に撮った第46次南極地域観測隊の記念写真です。
帽子のマークは46次隊のシンボルです。
南極での観測業務が終わり、シドニー沖合で一泊。
やっと娑婆に戻れる!
写真はシドニーのシルエット、ハーバーブリッジの姿も見えます。
危険な旅に男性を募集
少ない賃金、厳しい寒さ、長く完全な暗闇、絶え間ない危険、
疑わしい安全な帰還。成功した場合の名誉と表彰。
アーネスト・シャクルトン
南極滞在記をご覧いただき、ありがとうございました。
さいごに、お若い皆様にひと言メッセージを…
若者があまり小さな幸せで満足していたら、アカン!
若い人はチャレンジしたらいいんです。誰も笑わない。 むしろ皆んな褒めてくれる。 何が向いているかなんて分からないんです。 ただ、打ち込めば必ず一人前になれる。 シャックルトンの南極探検隊募集には、多くの若者が応募しました。
若者よ、チャレンジしよう!!
代表取締役社長
京都大学名誉教授 工学博士