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STAY REPORT

株式会社アイティー技研 代表取締役の今中です。
私は2004年11月~2005年3月の約4ヵ月間、第46次南極地域観測隊として 南極で微生物の探索業務を行いました。 その南極滞在記を4回に分けてご紹介いたします。

このページでは、南極滞在記その3「南極の生物編」をお楽しみください。

今中忠行
クジラの潮吹き
クジラの潮吹き 南極
クジラの潮吹き 南極

昭和基地で作業中にアザラシがご挨拶
昭和基地で作業中にアザラシがご挨拶

アザラシの死骸
アザラシの死骸 南極

2000年前の土壌からアザラシの化石
2000年前の土壌からアザラシの化石

ペンギンのデート
ペンギンのデート

ペンギンの体は保護色になっています。空から見ると黒く、海の下から見ると白っぽく見えるようになっています。


アサヒビールとのツーショット
アサヒビールとペンギン

仕事終わりにビールを飲んでいたら、ペンギンが寄ってきました。


アデリーペンギンの営巣地
アデリーペンギンの営巣地

皇帝ペンギン
皇帝ペンギン

南極大盗賊カモメ
南極大盗賊カモメ
南極大盗賊カモメのヒナ

雪鳥のヒナ
雪鳥のヒナ

海の生物
ホヤ
ホヤ
ヒトデ
ヒトデ
ウニ
ウニ
昭和キス
昭和キス
南極月日貝とソトオリ貝
南極月日貝とソトオリ貝

コケ
コケの絨毯

コケの絨毯

コケ

コケ:紫外線が強いので、表面は死に青い部分で生長している

藻類

藻類:青い部分で生長している

コケ坊主

コケ坊主


岩の隙間の微生物
岩の隙間の微生物

岩を半折したところ

白い岩の隙間に微生物の共生が見られます。


微生物サンプルNo.262
微生物262-1 微生物262-3 微生物262-7 微生物262-8 微生物262-10
サンプルNo.262 の共生系モデル

新属の貧栄養菌
新属の貧栄養菌 南極

南極から分離した新属の貧栄養菌です。細胞から突起物が出ているのが特徴です。


南極から分離した微生物
南極から分離した微生物
南極から分離した微生物
南極から分離した微生物
南極から分離した微生物

身体のあちこちから細胞が分裂しています。


南極から分離した新属の微生物
南極から分離した新属の微生物(262-8)
262-8

細胞分裂が不自由なため、枝豆状になっています。


南極から分離した新属の微生物 多形性

多形性を示しています。1つの細胞からできており、千手観音のようです。


SEMで見る形態1(液体培地)
微生物の形態観察 SEMで見る形態1(液体培地)

微生物の形態観察です。形態観察は走査型電子顕微鏡(SEM)で行いました。 262-7株は液体培地で生育させた菌体と固体培地で生育させた菌体は異なる特徴を持っていることが分かりました。 液体培養では262-7株は誘導期に球状で、対数増殖初期に細胞から突起物が見え始め、 対数増殖中期でさらに触手状突起物は伸び、対数増殖後期で細胞の短軸の長さにまで伸びていました。 このように、球状から触手状突起物を多数もつ細胞へと形態変化を行うことが分かりました。


SEMで見る形態2(固体培地)
微生物の形態観察 SEMで見る形態2(固体培地)

こちらは固体培地上の細胞のSEM観察画像です。 固体培養ではいくつかの視野で触手状の突起物のある桿状菌体が観察されました。 このように細長くなる原因として、不完全な細胞分裂が行われている可能性が考えられました。 そこでこの菌の核酸染色し、核酸の局在の様子を観察することにしました。 棘は栄養を吸収しやすくするのではと考えています。


続いて、南極滞在記その4
「南極の大自然編」
をお楽しみください!